ラオス・ベトナム首脳会談、パイプライン敷設や越境高速道など10件超の戦略協力文書に調印

ニュース要約
サルムサイ新首相とベトナムのレ・ミン・フン首相はビエンチャンで首脳会談を開催し、ベトナム沿岸港湾からの石油輸送パイプライン敷設やビエンチャン・ハノイ高速道路建設など、二国間を結ぶ重要インフラに関する10件超の協力協定に調印しました。
重要なポイント
- ビエンチャンの首相官邸において両首脳による初の公式二国間首脳会談を実施
- ブンアン港からの対ラオス石油パイプライン敷設や国境備蓄タンク開発で合意
- 交通回廊・送電網接続・デジタル変革・人材育成など多岐にわたる包括協定に調印
歴史的連帯から実利的な経済同盟へ、両国インフラの統合が前進
ラオスのサルムサイ・コーマシット新首相と、公式訪問のため首都ビエンチャンに滞在中のベトナムのレ・ミン・フン首相は、首相官邸において二国間首脳会談を行い、インフラ接続、エネルギー、通商、人材育成などの広範な分野にわたる10件以上の重要協力協定に調印しました。
調印された協力文書の中で最大の注目を集めたのは、ベトナム中部ハティン省のブンアン港からラオス国境地帯のカムムアン県を経て国内主要消費地を結ぶ「越境石油輸送パイプライン敷設プロジェクト」に関する基本合意です。国境沿いに大規模な燃料貯蔵タンク基地を共同整備することにより、海を持たない内陸国ラオスのエネルギー安全保障を劇的に向上させる狙いがあります。
また、両国の首都を直結する「ビエンチャン・ハノイ高速道路」の未着工区間の資金調達スキームや、ビエンチャン・ブンアン港連絡鉄道の建設推進についても具体的な作業部会の設置で一致しました。さらに、ラオス産クリーン電力の対ベトナム輸出規模を現行計画から拡大する覚書や、税関手続きの電子化、農産物貿易の非関税障壁撤廃など、実利的な経済活性化策が相次いで合意されました。
会談後の共同声明において、サルムサイ首相は「今回調印された合意群は、両国の兄弟愛を具体的な経済的果実へと転換する羅針盤となる」と評価。レ・ミン・フン首相も「ベトナムはラオスの持続可能な自立的発展をあらゆる側面から全力で後押しする」と応じ、両国関係の更なる緊密化を誓い合いました。