2026年第1〜3四半期の貿易黒字が13.5億ドルを突破、電力・鉱物・農産物の輸出伸長で外貨準備高の改善が加速

ニュース要約
商工省および税関総局の最新統計によると、2026年1月から9月までのラオスの貿易収支は13億5,000万米ドルを超える大幅な黒字を記録しました。周辺国向けのクリーン電力輸出やカリウム塩・金などの鉱物加工品、キャッサバやコーヒーといった商業農産物の旺盛な輸出が牽引しており、国家外貨準備高の積み増しと自国通貨キープ相場の安定化に大きく寄与しています。
重要なポイント
- 2026年第1〜3四半期の貿易黒字が13億5,000万米ドルを突破し力強い外貨獲得を達成
- 水力・風力電力、カリウム肥料、農産物の付加価値輸出が黒字拡大を強力に牽引
- 外貨準備高の拡充により輸入燃料や生活必需品の安定決済と為替防衛を後押し
輸出主導型の成長が定着、外貨獲得力の強化でマクロ経済が安定軌道へ
商工省が発表した2026年第3四半期(1〜9月期)の対外貿易統計において、ラオスの貿易総額が順調に拡大する中、貿易収支が13億5,000万米ドル(約2000億円超)の大幅な黒字を達成したことが明らかになりました。世界的な原材料需要の高まりと、国内での加工精製能力の拡充が相乗効果を生み出し、輸出競争力が一段と強化されています。
輸出の内訳において最大の牽引役となったのは、電力およびエネルギー部門です。タイやベトナム、カンボジア向けの長期的売電契約に基づくクリーンエネルギー輸出が堅調に推移し、天候に恵まれた水力発電と新設風力・太陽光発電が巨額の安定外貨をもたらしました。また鉱業部門では、中部カムムアン県などで生産されるカリウム肥料や精製銅、金地金の高付加価値品輸出が好調を維持しています。
農業分野の躍進も目覚ましく、中国ラオス鉄道を通じた生鮮果実(バナナ、スイカ)、乾燥キャッサバ、ならびに高品質アラビカコーヒーの対中・対ASEAN輸出が過去最高水準を更新しました。一方で輸入面においては、贅沢品や国内代替が可能な一次農産物の輸入抑制策が奏功し、必要不可欠な産業機械や燃料に絞った規律ある貿易構造が定着しつつあります。
商工省の高官は「13.5億ドルを超える貿易黒字は、ラオス経済が構造的な外貨不足を脱しつつある明確な証拠である。ラオス中央銀行と緊密に連携し、輸出企業の外貨還流義務を徹底することで、国家外貨準備の厚みを増し、自国通貨キープの信認回復を確実なものにしていきたい」と力強く述べました。