ラオス国営電力とシンガポールTuas Power、最大500MWのクリーン電力輸出に向け覚書締結、水力・太陽光・風力を複合供給

ニュース要約
ラオス国営電力公社(EDL)と現地大手コングロマリットのポンスップタビー・グループは、シンガポールの発電・電力小売り大手Tuas Powerとの間で、最大500メガワット(MW)の再生可能エネルギー電力をシンガポールへ輸出する包括覚書(MoU)を締結した。既存の水力発電に加え、乾季の供給安定化に向け太陽光や風力を組み合わせたハイブリッド供給体制を構築し、ASEAN電力網の相互接続を飛躍的に深化させる。
重要なポイント
- ラオス国営電力とシンガポールTuas Powerが最大500MWの再エネ輸出で合意
- 水力発電を軸に太陽光や風力を融合させ乾季の安定供給体制を確立
- ASEAN電力グリッドを活用しシンガポールのデータセンター等へグリーン電力を供給
ラオス国営電力公社(EDL)および大手民間複合企業ポンスップタビー・グループ(PTSG)は、シンガポール国際エネルギー週間において、シンガポールの主要発電事業者であるTuas Powerとの間で、最大500メガワット(MW)規模の再生可能エネルギー電力を供給・輸出する包括的覚書(MoU)を締結した。両国間の多国間越境電力取引を一段と大規模化し、脱炭素社会の実現に向けた広域エネルギー協調を加速させる。
本合意に基づき、電力供給は初年度の100MWから段階的に拡大し、2年目に300MW、最終的に最大500MWの安定供給を目指す。特に注目されるのは電源構成の多様化であり、ラオス国内の主要水力発電所に加え、大規模太陽光発電所や風力発電設備を統合したハイブリッド電源として設計される。これにより、降雨量の少ない乾季における水力発電の出力低下を補い、シンガポールの需要家に対して年間を通じて安定したグリーン電力を届けることが可能となる。
シンガポール国内では、急拡大するAIデータセンターや先端半導体製造拠点向けに低炭素電力の需要が急増している。ラオスからタイおよびマレーシアの既存送電網を経由して電力を送る「LTMS電力統合プロジェクト」の実績を基盤に、今回の大型契約はASEAN域内における広域電力網(ASEANパワーグリッド)の本格運用を象徴する重要な一歩と位置づけられている。