保護当局、不法飼育から保護した絶滅危惧種スローロリス2匹とジャコウネコを保護基金へ引き渡し

ニュース要約
ラオス農林省森林検査局と環境警察は、一般住民により不法に捕獲・飼育されていた絶滅危惧種のピグミースローロリス2匹とジャコウネコ1匹を押収し、野生復帰と健康回復を専門に行う野生動物保護基金へ正式に引き渡しました。
重要なポイント
- 違法な捕獲・個人飼育から保護されたピグミースローロリス2匹とジャコウネコ1匹を救出
- 専門獣医師による検疫とリハビリテーションを経て、自然保護区の熱帯林への野生復帰を目指す
- 当局は野生動植物保護法に基づく厳格な取り締まりを継続し、市民への啓発を強化
豊かな森林の仲間をあるべき自然へ、野生動物の保護と救出活動
ラオス農林省森林検査局(DOFI)および環境犯罪対策警察は、住民による違法な密猟や無許可飼育が確認された現場から保護した希少な野生動物「ピグミースローロリス(ラオス名:コーン・ラオ)2匹」および「ジャコウネコ(ラオス名:ヘン)1匹」を、専門の野生動物保護基金・リハビリテーションセンターへ正式に移送・引き渡したと発表しました。
スローロリスは、大きな丸い瞳と愛らしい緩慢な動きが特徴の樹上性霊長類であり、ラオスの森林生態系において重要な種子散布者としての役割を担っています。しかし、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、ラオスの国内法でも商業取引や個人飼育が固く禁じられている「第1種保護対象野生生物」です。今回保護された個体は、違法なペット取引目的で捕獲され民家の檻に閉じ込められていたところを、市民からの通報を受けた係官によって発見・保護されました。
引き渡し先の保護センターでは、野生動物専門の獣医師チームが個体の健康診断、栄養状態の改善、ならびに寄生虫検査を行っています。人間への依存を取り除き、自力で昆虫や果実を捕食できるよう段階的なリハビリテーション訓練が施された後、安全が確保された国立生物多様性保全区の原生林へ放獣される計画です。
森林検査局の担当官は「野生動物は人間のペットではなく、ラオスの豊かな森の中で生態系のバランスを保つための尊い命である。希少動物の捕獲、売買、飼育は法律により重い罰則が科される。美しい自然遺産を後世に残すため、怪しい取引や違法飼育を見かけた際は直ちに通報してほしい」と国民に協力を強く呼びかけました。