ウードムサイ県、金融機関の汚職事件15人を起訴、241億キープを回収

ニュース要約
ウードムサイ県査察局は過去5年間の汚職摘発実績を公表し、金融機関関係者15人を起訴するとともに、被害総額335.9億キープのうち241.2億キープ(約7割)の回収に成功したことを明らかにしました。
重要なポイント
- 過去5年間に金融機関を舞台とした重大汚職事件6件・15人を摘発
- 被害総額335.9億キープのうち241.2億キープを国庫や預金者へ返還
- 金融システムの信頼回復と透明性の高い法執行体制を強化
規律弛緩にメス、北部主要州で進む金融不正の徹底追及
北部ウードムサイ県の国家・党検査委員会および県検察局は、過去5年間にわたる反汚職査察活動の総括報告を発表しました。報告によると、県内の公的金融機関および信用組合において発覚した重大な資金着服・背任横領事件に関して、関与した幹部や職員ら計15人を立件・起訴し、被害総額約335億9000万キープ(約2億2000万円相当)のうち、これまでに241億2000万キープ(回収率約72%)を回収して国庫および正当な預金者へ返還したことが明らかになりました。
ウードムサイ県は、中国・ラオス鉄道の主要駅を擁する北部地域の交通・商業の要衝であり、近年民間資金の流入や商業融資の需要が急速に拡大していました。しかし、その陰で一部の金融機関関係者が融資枠の不正操作、架空口座の開設、担保評価の水増しなどを通じて巨額の資金を着服する悪質な手口が横行し、金融秩序を脅かす重大な問題となっていました。
当局は司法警察や金融情報機関と連携し、徹底した特別監査を実施。隠匿されていた不正資産、不動産、車両などを速やかに差し押さえることで、高い水準での資金回収を実現させました。起訴された関係者に対しては、裁判所により重い懲役刑や追徴金、公職からの永久追放を含む厳しい判決が下されています。
県検査委員長は「金融セクターの清廉性と透明性は、地域経済の発展と投資家の信頼を維持するための絶対的な基盤である。今回の断固たる法執行は、いかなる不正も許さないという強いメッセージであり、今後も内部監査体制の強化とデジタル監視システムの導入を進めて再発防止を徹底する」と表明しました。