Lao Daily Digest

ラオス日刊ダイジェスト を読み込み中...

経済

国民議会、預金保険基金を新設する初の「預金者保護法」案を審議、金融システムの信認回復へ

投稿日: 2026-10-11 読了時間: 3 min read 情報源: ラオス中央銀行 (BOL) / 国民議会事務局 / Vientiane Times
国民議会、預金保険基金を新設する初の「預金者保護法」案を審議、金融システムの信認回復へ

ニュース要約

第10期国民議会通常会期において、市中銀行の預金者を保護し金融システムの安定性を確立するための新法「預金者保護法」案の審議が始まりました。預金保険基金の設立や破綻処理プロセスの透明化を明記し、預金者の資産を守る強固なセーフティネットを整備することで、自国通貨キープでの貯蓄促進と銀行への信頼回復を図ります。

重要なポイント

  • 銀行預金者の保護と金融不安の払拭を目的とした初の「預金者保護法」を国会で審議
  • 一定額までの預金払い戻しを国家レベルで保証する預金保険基金の創設を規定
  • キープ建て預金の安全性を高め市中のタンス預金を正規金融システムへ還流

金融セーフティネットの確立、預金者の権利擁護と自国通貨の信認強化へ大きな一歩

ビエンチャンの国民議会議事堂において、国内の金融・銀行セクターの健全性と透明性を抜本的に高めるための画期的な新法「預金者保護法(Law on Deposit Protection)」案の審議が開始されました。ラオス中央銀行(BOL)および財政省が共同起草した本法案は、国民議会第10期第2回通常会期における最重要法案の一つとして注目を集めています。

法案の最大の柱は、国内で営業するすべての商業銀行および金融機関に対して加盟を義務付ける「国家預金保険機構(Deposit Insurance Agency)」の権限強化と、独立した預金保護基金の積み立て義務化です。万が一、加盟金融機関が経営破綻や流動性危機に陥った場合でも、個人の預金者に対して一定限度額(1人あたり上限数億キープ)までの払い戻しを法的に保証する仕組みが明文化されています。

近年、インフレや為替変動を背景に、市民や中小企業の間で銀行預金を控え、現金や貴金属として手元に滞留させる傾向が見られていました。本法案が成立・施行されることで、一般市民の預金資産が制度的に保護される安心感が広がり、市中に滞留する資金を正規の銀行システムへと呼び戻す呼び水になると期待されています。また、銀行側にも厳格なリスク管理基準と財務開示が求められるため、金融システム全体の規律が大幅に向上します。

法案提出を担当した中央銀行高官は「金融機関に対する信頼は経済成長の酸素である。預金者保護法は、汗水流して蓄えた国民の貴重な資産を国家の法秩序で守るための盾であり、持続可能な金融エコシステムを構築するための決定的な礎石となる」と法案の意義を力説しました。