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社会

ビエンチャン中心部の歴史的遺産「タートダム(黒塔)」の修復工事が本格化、崩落防止と景観保全へ

投稿日: 2026-09-29 読了時間: 3 min read 情報源: Tholakhong / 首都ビエンチャン情報文化観光局 (DICT)
ビエンチャン中心部の歴史的遺産「タートダム(黒塔)」の修復工事が本格化、崩落防止と景観保全へ

ニュース要約

ビエンチャン市チャンタブリー郡の中心に位置する16世紀建立の歴史的仏塔「タートダム(黒塔)」において、老朽化による崩落防止と周辺景観の整備を目的とした修復・保全事業が本格的に開始されました。

重要なポイント

  • 16世紀ランサーン王国時代の歴史的シンボル「タートダム(黒塔)」の修復が本格始動
  • 風化が進むレンガ構造の補強と崩落防止、周辺の緑地および歩道景観の再整備を実施
  • 外観の歴史的風情を最大限残しつつ、市民や観光客が安全に散策できる憩いの場を創出

風化と歳月に耐えた黒き守護塔、後世への継承へ

ラオスの首都ビエンチャン中心部、チャンタブリー郡のラウンドアバウト(円形交差点)中央に佇む歴史的建造物「タートダム(That Dam:黒塔)」において、老朽化した塔体の保全および周辺景観の整備を目的とした本格的な修復工事が着工しました。首都ビエンチャン情報文化観光局(DICT)と文化遺産保全専門家チームによる綿密な調査を経て、崩落の危険性がある箇所の構造補強が進められています。

タートダムは16世紀のランサーン王国時代に建立されたと伝えられる仏塔です。かつては全体が純金で覆われていたものの、1828年のシャム軍によるビエンチャン侵攻時に金箔が略奪され、剥き出しになった黒ずんだ赤レンガの素朴な姿が今日まで残されたという歴史的逸話を持っています。また、塔の地下深くに眠る七頭の龍(ナーガ)がビエンチャンの街を災いから守り続けているという篤い信仰が今なお市民の間で受け継がれています。

近年では、モンスーン期の激しい降雨や熱帯気候によるコケや草木の根の侵入によってレンガの風化や目地の脱落が進み、上層部の一部崩落が懸念されていました。今回の修復作業では、伝統的な石灰モルタルを用いた充填補強を行い、人工的な新材で覆うことなく「歴史の重みを宿す古塔本来の風合い」を損なわないよう細心の注意が払われています。あわせて、塔を取り囲む円形広場の歩道舗装や夜間ライトアップ設備の改修、植栽の剪定も同時に実施されます。

ビエンチャン市当局は「タートダムは市民の心のよりどころであると同時に、世界中から訪れる旅行者を魅了する貴重な文化資源である。元の歴史的景観を尊重しながら安全性を高め、市民と旅行者が安心して集える憩いの空間として大切に守り伝えていきたい」と述べています。