ラオス、アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)に正式加盟、ユーラシア地域との全方位外交と経済協力を深化

ニュース要約
ラオスは、中央アジアや中東、南アジアなど28カ国が加盟する国際安全保障対話枠組み「アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)」に正式な加盟国として加わりました。全方位平和外交を掲げるラオス政府は、多国間対話を通じた地域の平和と安定の維持に寄与するとともに、ユーラシア大陸横断的な物流インフラやグリーン経済協力の拡大を目指します。
重要なポイント
- ラオスがアジアの主要多国間枠組み「CICA」へ正式加盟を果たし国際的存在感を向上
- 対立を超えた信頼醸成とエネルギー・物流・持続可能開発の協力アジェンダを推進
- 後発開発途上国(LDC)卒業を見据えユーラシア広域市場との経済連結性を強化
多国間協調の新たな舞台へ、ユーラシアと東南アジアを結ぶ平和の架け橋
アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第7回アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)首脳会議において、ラオス人民民主共和国が同機構の正式加盟国として全会一致で承認されました。これにより、ラオスはアジア・ユーラシア大陸にまたがる29番目の加盟国となり、国際外交における存在感をさらに強固なものとしました。
CICAは、冷戦終結後の1992年に提唱されたアジア全域の安全保障と信頼醸成を目的とする主要な多国間フォーラムです。軍事・政治的な対話にとどまらず、経済協力、環境保全、人的交流、ならびに新興の脅威(サイバー犯罪や越境テロ)への対策など、多面的な信頼醸成措置(CBM)を推進しています。
加盟式典に臨んだラオス外務省の代表団は、ラオス憲法が定める「平和、独立、友好、および全方位協力の外交方針」を再確認。東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的な連結国としての地理的優位性を活かし、陸路物流回廊の整備、クリーンエネルギーの相互融通、ならびに持続可能な観光開発など、実利を伴う経済分野での連携を強化していく意向を表明しました。
外交関係者は「ラオスが後発開発途上国(LDC)からの円滑な移行期を迎える中、中央アジア諸国や湾岸諸国を含むユーラシア新興国との直接対話ルートが開かれた意義は大きい。貿易相手国の多様化と投資誘致に向け、極めて重要な外交的布石となるだろう」と高く評価しています。