明日26日は先祖供養の伝統祭礼「ブン・カオサラーク」、各地の寺院で準備進む

ニュース要約
陰暦10月満月の日に執り行われるラオスの伝統仏教行事「ブン・カオサラーク(籤引き供養祭)」を翌日に控え、ビエンチャンをはじめとする全国の寺院や市場で先祖への供物準備が本格化しています。
重要なポイント
- 陰暦10月満月の日(9月26日)に全国の寺院で一斉に開催
- 竹籠に詰めた果物や日常品を籤引きで僧侶に捧げ先祖に功徳を届ける
- 家族が集い先祖の恩に感謝するラオス特有の心温まる年中行事
先祖への感謝と慈悲を祈る、伝統の籤引き供養祭
ラオスの年中行事において最も重要で神聖な仏教祭礼の一つである「ブン・カオサラーク(籤引き供養祭)」が、明日2026年9月26日(陰暦10月の満月)に全国各地の寺院で一斉に執り行われます。祭りを直前に控えた25日、首都ビエンチャンのタート・ルアン寺院やワット・シーサケットなど各寺院では境内清掃や受け入れ準備が進み、周辺の朝市や露店は供物用の竹籠や季節の果物を買い求める多くの市民で終日賑わいを見せました。
ブン・カオサラークは、先祖の霊や成仏できていない彷徨える魂に対して供物を捧げ、功徳(ブン)を積む伝統行事です。各家庭では、編んだ竹籠の中に新米、もち米、バナナ、竜眼などの果物のほか、石鹸、歯磨き粉、ろうそく、線香といった生活必需品を丁寧に詰め合わせ、供養したい先祖の名前を記した短冊を添えます。
本祭となる明朝には、早朝から正装した信徒たちが寺院に集まり、托鉢と祈祷が行われます。その後、寺院に集められた供物籠に番号が振られ、僧侶たちが籤(くじ)を引いて自らの受け取る供物を決めるという、この祭礼特有の伝統儀礼が展開されます。籤によって公平に功徳が分配されることで、すべての霊に分け隔てなく慈悲が届くと信じられています。
夕暮れ時には、本堂の周囲をろうそくや花を手にして3周巡る「ヴィエン・ティエン(蝋燭行列)」が行われ、寺院全体が幻想的な温かい光に包まれます。家族の絆を深め、亡き人々へ思いを馳せるこの古き良き風習は、急速な現代化が進むラオス社会にあっても大切に受け継がれています。