ラオス・ベトナム鉄道、タケクからベトナム国境のムジア峠を結ぶ147km区間の開発へ。2030年の全線開通目指す

ニュース要約
ラオス政府とラオス・ベトナム鉄道会社は、ラオス・ベトナム鉄道の第1セクション(カムワン県タケク〜ベトナム国境ムジア峠:全長147km)に関する設計・建設・運営の譲渡(Concession)契約を正式締結しました。2026年内の着工を予定しています。
重要なポイント
- タケクからムジア国境を結ぶ147kmの山岳区間について、BOTモデルによる譲渡契約に署名。
- 最高設計速度は旅客列車150km/h、貨物列車80km/hの国際標準軌を採用。
- 将来的にビエンチャンからベトナム・ブンアン港を直結し、ラオスの海へのアクセス路を確立。
インフラ革新:ラオス・ベトナム鉄道、タケク〜ムジア間147kmの譲渡契約に調印。東部海洋輸出ルートの構築へ
ラオス政府とラオス・ベトナム鉄道会社(Laos-Vietnam Railway Company: LVRC)は、ラオスの「内陸閉鎖国(Land-locked)」から「陸路連結国(Land-linked)」への転換を目指す国家プロジェクト「ラオス・ベトナム鉄道」のうち、ラオス国内のタケクからベトナム国境のムジア(Mu Gia)峠を結ぶ第1フェーズ(147km)について、建設・運営・譲渡(BOT)方式による正式な譲渡契約を締結しました。
総延長147kmの大規模山岳鉄道開発
ビエンチャンで執り行われた調印式には、ラオス計画投資省の代表者およびJV開発企業の関係者らが出席しました。
本合意に基づき、開発会社はカムワン県の交通の要衝であるタケク(Thakhek)からベトナム国境のムジア峠までの147キロメートル区間における詳細設計、用地取得、土木建設、および開業後の運営・保守を包括的に行います。路線は国際標準軌(1,435mm)を採用し、最高速度は旅客列車で150km/h、貨物列車で80km/hとなる計画です。山岳地帯を貫く難工事となるため、2026年内の着工を目指し、環境への影響を最小限に抑える近代的なトンネルおよび橋梁技術が導入されます。
ベトナム・ブンアン港への直通ラインと経済効果
本プロジェクトは、ビエンチャンからベトナム中部のハティン省ブンアン(Vung Ang)深水港までを最終的に直結する全長約554kmの壮大なクロスボーダー鉄道計画のコア部分です。
これが完成すると、ラオス国内で産出される鉱物や農産物をベトナムの海港経由で東アジアやグローバル市場へ直接かつ安価に輸送できるようになり、タイや中国に依存していた物流ルートの多様化が図れます。また、ベトナム側からの物資輸送効率も劇的に改善するため、中東部メコン地域(GMS)の新たな主要経済回廊として機能することが大いに期待されています。