世界遺産ルアンパバーンで野生生物密売拠点を摘発。象牙やサイの角、センザンコウの鱗など押収、中国人商人を逮捕

ニュース要約
ラオスの野生生物取締ネットワークは、世界遺産の街ルアンパバーンで違法な野生動物取引の取り締まりを実施し、象牙やサイの角に酷似した製品、センザンコウの鱗などを大量に押収、店舗を運営していた商人を逮捕しました。
重要なポイント
- 世界遺産ルアンパバーンにて、違法な野生生物製品を販売していた実店舗を共同取締班が家宅捜索。
- 象牙様製品21kg、サイの角に酷似した工芸品、センザンコウの鱗、クマの胆汁など多数の違法アセットを押収。
- 店舗を運営し、外国人観光客(主に高齢ツアー客)向けに密売を行っていた商人の身柄を確保。
野生保護への決意:ルアンパバーンで違法野生動物製品の店舗を摘発、象牙やサイの角など大量押収
ラオス農林省の森林検査局(DOFI)が主導する「ラオス野生生物取締ネットワーク(Lao-WEN)」の合同捜査班は、主要観光都市であり世界遺産にも登録されているルアンパバーン市内において、国の法律やワシントン条約(CITES)で厳格に禁止されている保護対象野生生物の部位や加工製品を密売していた拠点を強制捜索し、大量の違法製品を押収するとともに、同拠点を運営していた商人の身柄を拘束しました。
隠れ販売拠点と押収品
捜査当局の発表によると、今回摘発された店舗はルアンパバーンの歴史的な街並みの中に位置し、表向きは「伝統カフェ」や「民間美術展示スペース」を掲げて営業していました。しかし、その内部では外国人ツアー観光客(主に中国等からの団体旅行者)をターゲットに、野生生物製品の違法取引が行われていたとされています。
捜査班による家宅捜索で押収された品々は以下の通りです。
* **加工済みの象牙(アイボリー)およびその類似工芸品**: 計21キログラム以上
* **サイの角(ライノホーン)に酷似した製品**
* **センザンコウの鱗(ウロコ)を用いた原材料および漢方用製品**
* **野生クマの gallbladders(胆汁)製品**
これらはいずれもラオスの水生野生動物保護法においてカテゴリーI(絶滅危惧種・完全捕獲取引禁止)に分類される極めて希少な生物由来のものです。
観光業界におけるブラックマーケットの根絶へ
逮捕された商人は、店舗を隠れ蓑にしてツアーガイドらと結託し、プライベートな裏部屋へ特定の外国人観光客のみを誘導して高値で売りさばいていました。
ラオス政府は近年の観光ブームの影で、ルアンパバーンやビエンチャンといった主要観光地の一部店舗が国際的な野生生物密輸ルートの小売拠点として利用されている現状を問題視しています。Lao-WENの関係者は、「野生生物の密売はラオスのイメージを著しく損ねるものであり、今後も国境検問所での水際対策と同時に、観光都市内部での徹底的な内偵・摘発を継続していく」と、厳しい姿勢を強調しました。