ビエンチャンでASEAN科学技術イノベーション高級会合が開幕。次期10カ年行動計画APASTIの推進で合意

ニュース要約
ラオスの首都ビエンチャンにおいて、第89回ASEAN科学技術イノベーション委員会(COSTI-89)が開催され、次期10カ年の行動計画であるAPASTI(2026-2035)の策定推進や、AI倫理・テックスタートアップ支援などの地域イノベーションの連携強化が確認されました。
重要なポイント
- 首都ビエンチャンで第89回ASEAN科学技術イノベーション委員会(COSTI-89)が開催された。
- 2026年から2035年に向けた新しい科学技術行動計画(APASTI)の進捗状況と優先課題を確認。
- AI医療やテックスタートアップ支援などの分野で、ASEAN域内のデジタルおよびグリーンイノベーション連携を強化する。
地域イノベーションの加速:ビエンチャンでASEAN科学技術イノベーション高級会合が開幕
ラオスの首都ビエンチャンにおいて、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の政府代表や科学技術分野の高官が一堂に会する「第89回ASEAN科学技術イノベーション委員会(COSTI-89)」および関連高級実務者会合が開幕しました。今回の会合は、2026年から2035年までの次期10カ年にわたる「ASEAN科学技術イノベーション行動計画(APASTI)」の策定に向けたマイルストーンとなる重要な議論が行われています。
APASTI 2026-2035 のロードマップと優先プロジェクトの推進
会合では、ASEAN共同体が直面する気候変動、持続可能な発展、デジタル移行などの課題に対処するため、次世代のAPASTIロードマップについて集中的な議論が交わされました。特に、デジタルとクリーンエネルギーを主軸にした強靭かつ持続可能なASEANの構築に向けて、各国の研究機関や民間投資との連携を促進するためのガイドラインがまとめられています。
また、今回のCOSTI-89では、意思決定の迅速化とガバナンス向上を目的に、従来の9つのサブ委員会から5つの専門作業グループへの再編案が提案され、合意に向けて議論が進められました。
デジタルイノベーション:AI医療とスタートアップ支援プログラム
さらに、域内の実用的なイノベーション推進として、ヘルスケア分野における人工知能(AI)活用の域内プラットフォーム整備や、若手起業家を支援する「ASEANテックスタートアップ・プロジェクト」の進捗状況が共有されました。会合をホストしたラオス政府の代表者は、「加盟国が共同で科学技術ファンド(ASTIF)を効果的に活用し、デジタル格差の是正と持続可能な新産業の育成を図ることが極めて重要である」と強調しました。本会合に続き、6月26日には各国の科学技術担当大臣による「第22回ASEAN科学技術イノベーション閣僚会議(AMMSTI-22)」が開催される予定で、今回の合意内容が正式に承認される見通しです。